もくもく学習帳

2011年生まれの息子と父の学習帳

「早くしなさい!」を禁止

 遅い。遅すぎる。何もかも。

 

息子はマイペースです。という話をすると、たいてい「ウチもそうなんですよ〜」と返ってきますが、いやいやいや。ホントすごいんですから。皆と一緒に何かするときに「ウチの子だけ完全に別行動しとる…」という場面に出くわしたのも1度や2度ではありません。大きくなるにつれてずいぶん普通になってきましたが、それでも急ぐってことがなかなかできません。まあギリギリ人様に迷惑はかけないようにはしているつもりですが…。

 

動作が遅いわけじゃないんですね。止まるんですよ。なんかこう、フリーズしてる。宇宙と交信してる的な。男の子にはよくあるとも聞きますが、なんなんですかねあれ。まあたぶん僕もそうだったんだろうな〜という気もしなくもないですが…。何かしら考えてるんだろうとは思います。うん、考えてる。何か、目の前の「やらなければならないこと」とは全く関係のないことを。

 

限られた時間に色々なことをしなければならないので、そんなにのんびりはできないわけです。そして自分のことは自分でできるようになってもらわないといけないとも思います。だから手を出さないようにしなくちゃ、というのと、でも早くしてもらわなくちゃ、という気持ちがぶつかって、イライラする。ホントはもっとのんびりやらせたいのになー、でも自分も仕事に行かなくちゃだし、やること沢山あるし…で、ついつい「早くしなさい!」ってなる。

 

でもやめようと思うんです。「早くしなさい!」って言うのを。

他人と比べない、ということは以前から意識していて「他の子はちゃんとできてるよ」みたいな言い方だけは絶対にしないようにしてきました。やはり本人が自分を否定的に見るような言葉はかけたくないですから。短所を自分で認識して直すのも必要なのかもしれませんが、できるだけポジティブな気持ちでやらせたい。つい叱ってしまうんですけど、もっとうまく誘導したい。そのためには自分自身が時間的にも精神的にももっと余裕をもたないといけないのですが…(「叱らない子育て」って結局はそこですよね)。

 

でもねえ、一方で根本的には「テキパキできるようになる」ことが本当に彼にとって良いのかどうかわからない、っていう迷いもあるんですよ。だってすぐボーっするのって、その間なにかが彼の中で作用してるわけですよね。何かが熟成されているのかもしれない。親バカ的には、とても発想の豊かな子だと思っているのですが、それだってボーっとしてるのと無関係じゃないだろうと思うんです。個性なんですよね。ほけーっとして目の前の事に集中できないっていうのも。生活するうえで困らないようにしてやる必要は確かにあるんだけど、じゃあ親の言うことを即座に聞いて何でもテキパキこなす子になってほしいかって言われると、いやそういうわけじゃ…という。片っ端から短所を直すような子育てはしたくありません。親の言うことなんか聞かないくらいでちょうどいい、という気持ちもある。角を矯めて牛を殺す、なんてことがないようにと思うと、本当に迷うばかりです。

 

ともかく、「早くしなさい!」と叱るよりも、「いま何時何分?」と時間を意識させたりとか、目の前のことに意識を戻すような声をかけるとか、今やってることが済んだらこれこれしようねとか、できるだけ否定的でない言葉かけをしていこうと思っています。

 

にほんブログ村 子育てブログ 2011年4月~12年3月生まれの子へ にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ