観覧車を真横から見る
建物の隙間から見えた観覧車が、ちょうど真横でした。
父「お、あれ観覧車かぁ。見てごらん」
子「ホントだ。横から見るとタワーみたい」
父「そうだねー。あれ?あれ動いてる?」
子「止まってる?いや動いてるよ」
父「ホント?なんか止まってるように見えるけど」
子「いや動いてるって」
父「そう?まるで止まってるみたいだね」
子「あっ!あれじゃない?飛行機が見える時と同じじゃない?」
父「え?なにそれ?」
子「あの、飛行機は、ホントは速いけど、遠くに見える時はゆっくりに見えるでしょ?それとおんなじで、観覧車も遠いから、それでもっとゆっくりに見えるんじゃない?」
父「あーなるほど。観覧車はもともとゆっくりだから、さらにゆっくりに見えて、まるで止まってるみたいってこと?」
子「そう」
父「なるほどねー」
子「わかった?」
父「飛行機で例えてくれたからよくわかったよ。いまの説明は素晴らしいと思う」
子「観覧車乗りたいなー」
父「もう帰るから、また今度な」