もくもく学習帳

2011年生まれの息子と父の学習帳

世間の教育論とつきあう

子どもとどんなふうに勉強していこうかなとか、どんなうまいやり方があるかなとか、ネットの記事やら本やらをあれこれ読んだりしますよね。でまあ、よく経験豊富な塾講師の人とかが書かれるようなものってたくさんありますけど、ああいうのって付き合い方が難しいなぁ、と感じています。

というのは、経験から「低学年のうちはこうしたほうがいい」とか「受験期には親はこうするべき」みたいな話って気付かされることも多いし説得力も感じるんですけど、いかんせん印象に基づく議論にならざるをえませんよね。経験がおありなのはわかるんだけど、データがない。数字が。だからまぁ「子どもたちをたくさん見てる人はこんな風に感じてるんだな」くらいの距離感で読むようにしています。たとえば「生活体験が大事」とかって、そりゃ幼児教育でもよく言われてることだし大抵の親御さんはそう思ってるだろうけど、じゃあ具体的にどんなことをどれくらい、って話になりづらいじゃないですか。だから「まあそうですよね」以上の反応ができないっていうか。ヒントはいろいろ得られるので、それで十分と思ってもいますが。

 

あと例えばこんな話が話題になってましたけど。

じゃあピアノやらせようかってなりますかね?ならないですよね?少なくともこの記事ではピアノで勉強ができるようになるっていう因果関係はちょっとよくわかりませんよね。ていうかそれ言ったら水泳のほうが上なのでは…てのもあるし。

それと、因果関係云々とは別に、自分の子どもは統計の数字じゃないっていうのもありますよね。50%の子どもがこうなりました、はどうでもよくて、わが子がどうかっていうのが問題なわけだから。

そういう意味では、もっとしっかりとデータに基づいた議論、例えば『「学力」の経済学』みたいなものも、自分の子育てをどうするかって話になると読み方が結構難しくなりますよね。教育行政なんかでは、もっとこういう客観的なデータに基づいた議論をしてほしいと思ったりすることはありますが。

 

一方で僕は、中学受験の体験談なんかはとても興味深く読んでいます。その子がどんな性格で、何が好き/嫌いで何が得意/苦手で、っていう個別の背景があった上で、こんなことをやってみたらこういう効果があった、アレは効いた、これは時間の無駄だった、みたいないろんな人の試行錯誤がとても興味深いです。自分でも使えそうなものもあるし、あーウチの子にはこれは無理無理、というのもありますが、なんというか顔が見えるぶんそういう判断がしやすいっていうか。一般論だとなんか大雑把に子どものタイプ別の対処法とかになってたりして、いや人間ってもっと複雑なのになーとか思います。僕は占いとかもイマイチ苦手なんですけど、科学的にどうとかいう以上に、パターン分けが雑な感じがしちゃって。

それと子育て全般の体験よりも中学受験の体験のほうが面白いなって感じるのは、そこには明確なゴールがあるからかもしれませんね。子育ての目標って人それぞれで全然価値観あわない人もいるけれど、受験は一律ですからね。自分が子育てで一番大事にしてるところはとりあえず置いておける、みたいな気楽さがあるのかもしれません。

 

なんか話が散漫になりました。うまく頭が整理できていないんでしょう。でもいずれにしろ、読みたくなるようなものがたくさんあるのは楽しいですね。

 

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